Excelの上で動く線形計画法の計算プログラムです。Windows版とMac版があります。通常の線形計画法と、利益係数と制約量のパラメータ問題の計算機能があります。Windows版では、これらに加え目標計画法、整数計画法の計算もできます。単体表の記述や計算実行等の操作が簡単で、エクセルの機能を利用すれば、集計用シート等を挿入するなどして便利な機能を追加できます。
起動画面で、はじめてXLPを利用する時に必要なメニューが表示されます。
計算できる最大モデルはプロセス数(変数)、制約式とも 1,000 程度です。
「数式モデル」シートでは、線形計画モデル(数式)を記述に利用でき、それを単体表に変換したり、直接最適解を計算したりできます。
「XLP操作法と線形計画法の習得を支援するワークシート」をXLPのメニュー[XLP_try]から利用することができます。
XLP操作マニュアル：ダウンロード
（１）動作環境
Windows版
@ OSは、Windows 95/98/NT/2000/XP/VISTA/7/8.1/10 に対応しています。
A Excelは、Excel 97 以降が必要です。
Mac版
@macOS v11(Big Sur) と Excel 365 の環境で動作を確認しました。
※ Mac版は、Windows版が動く環境でも動作します(確認済み)。
（２）インストール及び起動
ダウンロードしたファイルxlp_256.zip（数字はバージョンを表します）あるいはxlp4mac_302.zipを、ダブルクリック等で実行して解凍します。すると、フォルダXLP_25あるいはXLP4MACが作成され、その中にXLP.xlaなどXLPの実行に必要なファイルが復元されインストールが終了します。XLP.xlaをダブルクリックすると、エクセルが起動し、画面の左上に[XLP]メニューができます。
（３）操作法
メニューバーの左端の[XLP]をクリックして現れるメニューを選択します。
このメニューの[ヘルプ]−[マニュアル]にもう少し詳しい説明があるので、実際にXLPを操作するときは、それを参照して下さい。
（４）XLPの機能
[XLP]メニューの主な項目を紹介し、XLPの機能を解説します。
１）新規シート 新規の単体表シートを作成します。見本シートを見本に単体表を記述します。
２）ファイル名を付けて保存(Windows版のみ) エクセル形式（拡張子xls）でブック（シート全部）を、CLP形式（拡張子CLP）で単体表シートのデータを、テキスト形式（拡張子txt）で画面イメージの単体表・計算結果を保存します。CLP形式で保存したファイルはMS-DOS用の線形計画法プログラムCLPで利用することができます。
３）上書保存(Windows版のみ) [ファイル名を付けて保存]と同様の形式で、単体表・ブックを上書保存します。
４）開く(Windows版のみ) [ファイル名を付けて保存]または[上書保存]で保存された単体表・ブックを読み込みます。CLPで作成し保存した単体表のデータも読み込むことができます。
５）LP計算 表示されているシートの単体表データで通常の線形計画法の計算をします。計算結果は計算結果シートに表示されます。
６）パラメータ計算 利益係数や制約量が連続的に変化するパラメータ問題の計算をします。
７）GP計算(Windows版のみ) ２つ以上の目標を扱うことのできる目標計画法の計算をします。
８）IP計算(Windows版のみ) 棟単位の作付や固定費等を扱うことのできる整数計画法の計算をします。
９）システム 最終単体表や改訂経過を表示します。
10）ヘルプ 単体表の見本や「マニュアル」(作成中)や「はじめに」を表示します。
（５）単体表の書き方
[システム]−[見本の表示]で表示される見本シートを参考にして下さい。
主な留意点は、次のとおりです。
Ａ．利益係数や制約量のパラメータ問題でのパラメータの設定は、利益係数あるいは制約量を記入する欄に、始発値と終着値を空白で区切って記入します。たとえば、プロセス「作物Ｂ」の利益係数を50千円から200千円へ変化させるときは、利益係数の欄を「50 200」とします。また、資源「耕地(10a単位)」の制約量を20から40へ変化させるには、制約量の欄を「20 40」とします。
Ｂ．目標計画法（付順方式）での目標の優先順位は、制約名の頭文字を数字にして、指定します。
Ｃ．整数計画法の整数値になるべきプロセスは、プロセス名の頭文字をアスタリスク「＊」にします。
XLP Ver 2.56 ダウンロード
XLP4MAC Ver 5.02 ダウンロード
XLP操作マニュアル：ダウンロード
※ 問い合わせ先（氏名、メールアドレス等をご連絡ください）
(仮)営農計画モデル研究会